木目金とは、金属の色の違いを利用して木目の模様を作り出す技術のことを指します。
ここでは、木目金の歴史をはじめ、作家・田村尚子氏と木目金の出逢いや木目金の作品を制作する上でのこだわり等をご紹介致します。
木目金の歴史
木目金は古代の中近東で刃物を作られたのが祖で、模様を狙って作られたものではなく制作過程で鉄同士の模様が出たものです。
シルクロードを経て日本に入り、飛鳥時代の太刀から平安時代に入り日本刀の刀紋が木目調に見えるのでそう名付けられた
ようです。
鎖国時代には刀だけではなく、刀の鍔や刀装具で銅や銅合金を用いて制作したところ美しい木目が生まれたのが始まりです。
刀を作る時の炉は大変高熱が出るので溶着は案外容易だったと思われますが、今では世界の共通の言葉ともなる赤銅、四分一の制作が何故行われて、大根を使用する着色技法が生まれたのかは謎です。
木目金と田村尚子氏の出逢い
木目金は美しいので大学に入ってすぐに研究テーマにしました。
古来の方法で制作したのでこんなに大変なものなのかと驚き、それ以後携わることはありませんでしたが現代のものを使って簡単に出来る方法を知り、彫金を志している方にお教えする為に木目金の体験を始めたところ、一般の方々にも広く受け入れられるようになりました。
模様出しや金属の組み合わせも長年の経験で自在に扱えるようにはなりましたが一度として同じものが出来ないので毎回新鮮な驚きを感じています。
田村尚子氏の木目金作品制作へのこだわり
職人がデザインもしますので、地金をカスタムすることが出来ます。
丁寧にお話やご希望を伺って素材を選ぶので一般には流通していないカラーゴールドを使ってご結婚指輪にすることも出来ます。
体験で作る木目金指輪
下記は、木目金の指輪作りが体験できる「体験で作る木目金指輪」にて作成された指輪です。
木目金体験バングル(本格コース)
下記は、木目金のバングル作りが体験できる「木目金体験バングル(本格コース)」にて作成されたバングルです。