長野新氏のストーリー
日本古来の「和銑」を復興、次世代に伝統を受け継ぐ
日本古来の鉄「和銑」を人間国宝初代長野垤志が復興させ、現在は二代長野垤志、長野新と受け継ぐ。
茶の湯釜の製作を中心に現代造形作品を制作活動中。
茶の湯釜研究会、鐶付風文鎮作り体験講座等を開催中。
- 日本工芸会 正会員
- 日本工芸会金工部会幹事
- 埼玉県美術家協会会員
- 日本工芸会東日本支部幹事
和銑による茶の湯釜
その製作方法は幕末以降日本では極めて少なくなりました。
祖父である人間国宝、初代長野垤志は古釜の研究をすると共に和銑による茶の湯釜の製作にも着手し約25年かけ和銑による茶の湯釜を復興させます。
和銑は古来、山から切り出された砂鉄を村下と呼ばれた作家が鑪(たたら)で製錬した地金で江戸後期に海外の鉄鋼石が輸入されるまで国内唯一の鉄として使われていました。
それは釜だけではなく、刀剣・鎧・鉄砲・釘・蝶番・金具など鉄製品はすべて和銑でできていました。
和銑の魅力は錆に対して極めて強く、400年以上の耐久力を持ち、工芸品の地金としても発色や使い込んだ時の金味(かなあじ)が見る人の心を和ませます。
また、メンテナンス性に優れており特別な扱いが要りません。
現在長野工房では伝来の形をはじめ、現代の生活空間にも合わせた釜等を製作しております。
フルオーダーによる製作も承っておりますのでお気軽にご連絡下さい。
長野新氏 プロフィール
昭和47年 | 二代長野垤志の長男として生まれる |
平成5年 | 国立高岡短期大学(現富山大学)金属工芸専攻科卒業 |
平成14年 | 山形県菊池保寿堂での修行終了 |
平成15年 | 日本伝統工芸展初入選 以後、日本伝統工芸東日本支部展、日本伝統工芸金工展、日本伝統工芸展に連続入選 |
平成16年 | 新宿京王百貨店にて「金工美展」に出展 |
平成18年 | 新宿京王百貨店にて兄弟子である、江田 恵先生と「二人展」を開催 |
平成20年 | 新宿京王百貨店にて「長野一門展」を開催 |
平成21年 | 日本伝統工芸金工展 新人賞受賞 |
平成21年7月 | 「新選組ARTIZAN 若手作家の茶道具展」を開催 |
平成21年8月 | 佐野ルネッサンス展入選 |
平成22年7月 | 第2回「新選組ARTIZAN 若手工芸作家による和工芸展」を開催 |
平成23年 | 東日本伝統工芸展 東日本支部長賞受賞 |
平成23年7月 | JR大阪駅 伊勢丹三越にて「新選組ARTIZAN new age artiste」を開催 |
平成24年 | 渋谷東急本店8階美術ギャラリーにて「ART FACTORY’s 粋」を開催 茶の湯の現代~用と形~展 入選 サッカー元日本代表 中田英寿さんのReVALUE NIPPONに掲載 |
平成25年 | 渋谷東急本店8階美術ギャラリーにて「ARTFACTORY`s粋」を開催 横浜関内にて「月見の茶会」展示茶会開催 汐留パークホテル東京にて「ART茶会」開催 |
平成27年 | 55回東日本伝統工芸展にてMOA美術館賞受賞 |
公式サイト:長野工房